この号の内容
ZIMSデータ標準化
ZIMS計画のボランティア
ZIMSの機能
ZIMS データ標準化会議
動物学情報システム(ZIMS)で用いられるデータの標準化についての検証を、将来のソフトウェア利用者が熱心におこなっています。(例えば、各個体の性別を登録するときに、オス、メス、不明、未確認・・、などどのような選択肢を設定しておくかを決定するような作業です。)このためのワークショップを、すでにオーストラリアのパースとオランダのロッテルダムで開催しました。
最近オランダのロッテルダムで開催されたワークショップには70人が参加しました。多くの動物学専門家に加えて、ISISは米国疾病管理センターの疫学専門家と獣医の代表をはじめ、獣医学、博物館、低温バンクのデータ標準化に関わる専門家を呼び寄せました。(EUもストックホルムに疾病管理センターと同様の施設を開設しつつありますが、まだ人員配置がなされていません。)
このワークショップでは、ZIMSのソフトウェアーで利用されることとなる多くのデータ標準の草案が作られました。5月16-20日に米国のフロリダ州オーランドで最終のデータ標準化ワークショップが開催されます。

ロッテルダム データ標準化会議の参加者
ZIMSのためのデータ標準作成手順
PROCESS FOR ESTABLISHING DATA STANDARDS FOR ZIMS
相互協力する専門家集団として、私たちは、異なった言語、時間帯、動物園や水族館の経営形態、文化を通して意志疎通を行う必要があります。ZIMSのためのデータ標準作成の共同作業は、共通の言語としての効果的な情報共有を促進します。現代のデータ標準は、情報の解読と利用における生産性を向上させ、データの共有を容易にし、システムにおける情報の質を向上させます。
伝統的なデータ標準は、地域ごとの動物園組織やその他の動物専門組織によって開発されてきました。業界として、他の組織や業種、企業などにより用いられているデータ標準も取り入れてきました。
ZIMSの開発にあたり、現存するすべての知識を取り入れる必要があるばかりか、ZIMSとして新しい、これまでに厳密に定義されていなかったようなデータ標準を検討し、開発する必要があります。インターネット会議室やZIMSデータ標準化ワークショップを通じて、ISISはデータ標準化作成のための合意形成の世界的な手順を促進しています。データ標準化の手順に関する詳細については、以下のアドレスをご覧下さい。
https://zims.isis.org/sites/ZIMS/ZIMS%20Standards%20Process.aspx.
ZIMS計画のボランティア
IADISC議長 Sue Duboisより(ディズニー・アニマル・キングダム/リビング・シーズ)
ZIMSのビジネス・ユース・ケースに関する最終回の検討を完了しました。(ユース・ケースとは、ZIMSがサポートすべき多くの動物登録情報や獣医情報の処理手順に関する詳細な技術的資料です。) 5回のJAD会議によって作られた1000ページ以上の草稿が、世界中の特定分野の専門家(SMEs)によって、数回にわたって検討されました。大きく複雑な仕事でしたが、我々の業界から、計り知れない意見や情報を得ることができました。
IADISCの議長として、この課程にその知識で貢献するために私的な時間を費やし、忙しいスケジュールの調整を行ってくれた多くの献身的な専門家(SMEs)に感謝します。
特に、事業の方向性を維持し、専門家たちと連絡を取り、締め切りに間に合わせた多大な努力について、何人かの人たちは表彰に値します。
ケビン・ジョンソン氏(オーストラレーシア動物園水族館協会 ARAZPA)とジョン・インクソン氏(タロンガ動物園)は、ZIMSオンライン会議室(http://www.zimsforum.com/discussion)の作成にすばらしい働きをしてくれました。
フランツ・カールセン氏(コペンハーゲン動物園)とダンカン・ボルトン氏(ヨーロッパ動物園水族館協会)は、ヨーロッパからの意見を集約し、書類作成を進め、IADISCのリーダー役を務めてくれました。
ニルダ・フェラー(野生動物保全協会)が、アメリカ動物園水族館協会(AZA)の専門家との連絡調整を務めてくれたことにより、締め切りに間に合いました。
ベッキー・ブリニング(サンディエゴ動物園協会)は寝る間を惜しんで、処理手順の文章化にあたって詳細な点にまで注意を払ってくれました。
これらの全ての人たちが多くの個人的な時間をこの計画のために割いていることを私は知っています。なぜなら、彼らは電子メールに昼夜問わずどんな時間帯にでも返答してくるからです。彼らの貢献は多大です。IADISCや各地域の動物情報システム委員会、ZIMSチーム、ISIS、専門家(SMEs)集団の多くの人たちがボランティアとして貢献することは、ZIMS計画の成功に大きく寄与することでしょう。
感謝します!
JAD会議とは、動物園と水族館の専門家が一同に介して世界中で開催された一連のシステム設計ワークショップです。
*Joint Application Development (JAD) sessions are design workshops that were held around the world to gather input from zoo and aquarium experts.
ZIMSの機能性
ISIS Newsのそれぞれの号で、ZIMSのソフトウェアーによって我々会員にもたらされることになる新しい機能を紹介していきます。
血統登録担当者の助けとなるデータ収集
ZIMSは我々の業界に、動物情報を共有する新たな手段を提供してくれます。データがシステムに入力されると、(従来のようにそれぞれの施設でデータが提出されるのを待って、それぞれのデータが関連づけられるというのではなく、)広範にその整合性が確認され、そして用いられることになります。
ZIMSは、現在のISISの個体群情報管理システムであるSPARKSで用いられている全てのデータ品質有効化の方法や、それを上回る業界から推奨された方法も取り入れられます。現在SPARKSで扱われているすべてのデータをZIMSに移植する事が計画されています。
ZIMSは、血統登録担当者が登録種のデータを収集し、管理することを認めています。さらに、ZIMSは各園館のデータと血統登録簿のデータで矛盾が生じた点を素早く指摘し、更新しやすくします。そのため、データは常に最新に保たれます。ZIMSにより、85%のデータ収集が血統登録担当者のために行われることになりますので、登録担当者はデータの品質とデータ解析に集中することができるようになります。
ZIMS計画への資金提供の概要
計画のために予定した資金の半分をちょうど超えました。合計1000万米ドルが必要とされる中、550万ドルの資金提供の確約を取り付けています。140以上の動物園、水族館が400万ドル以上の提供を約束してくれています。(感謝します。)
資金提供の申し出は今でも寄せられています。世界中の動物園水族館業界のメンバーにZIMS計画に貢献し、財団や企業、政府などに必要とされる残りの450万ドルの提供を働きかける取り組みを行ってくれるように呼びかけ続けています。あらゆるご協力をお待ちしています。
最近の寄付申込:オーストラリアのドリームワールド社(Dreamworld Pty Ltd., Australia)